娘(2歳)は重度のYouTube中毒であった。
まず最初にこれはYouTubeやYouTubeを見せている親をdisるための文章ではまったくありません。
YouTubeには実際に良コンテンツが山ほどあるし意味があるとも思います。
けれどカンシャクが手に負えない、子供が明らかにYouTubeなしでは間がもたないという状態を少しでも改善するにはどうしたらいいんだろ、と考えて、辿り着いた私の答えは「YouTubeを見せない」(他人の家で見せるのはアリ)ことでした。
そして我が家のケースでは、実際にそれが上手く行きましたので、一つの選択肢や考え方として紹介したいと思います。
https://twitter.com/mamonakumamannu/status/1395575812909195265?s=21
ツイートした通り、娘が一歳過ぎあたりからYouTubeを見せ始めていて、特に20年の4月ごろに登園自粛などもあり、仕事しながら娘を見ていくにはYouTubeは必要不可欠でした。
最初は家のテレビで見せていたので近づきすぎることもないし(柵があるので)、内容的にも歯磨きや生活習慣についての動画とか好きな童謡などが中心で、特に問題はないと思っていました。
しかし、次第に家の中だけじゃなくて、車の中も、レストランの中でも、ご飯食べる時も、歩く時すら「YouTubeがみたい!」となっていったのです。
YouTubeをカンシャクの解決法だと思ってたが、YouTubeはカンシャクの原因だった。
折しもイヤイヤ期がちょうど重なって、たびたびカンシャクが起きるようになり、その度にYouTubeを与えればとりあえずカンシャクは抑えられて、食い入るようにYouTubeを見入っていたので、イヤイヤ期なんだ、仕方がないと自分たちに言い聞かせていました。
そして、(YouTube kidsではなく)YouTubeを見ていたので、延々と流れてくる動画の中には、ひたすらアンパンマンのガチャガチャを開ける動画や、子供が自分の庭で沢山のオモチャに囲まれて遊ぶ動画、こどもがおままごとしているだけの動画など、正直時間の無駄としか思えないような動画ばかりを好き好んで見るようになった。
動画の作り手としてはもちろんそういうものを工夫して作るのは面白いと思うしいいですが、見る側としては得られる物が正直あまり浮かばないというだけじゃくて、明るい光と、鮮やかな色と、耳に響く音の洪水が強い刺激となり、子供は夢中で見るのだが、大人からしたら映像のクオリティは正直高くなく、うーん、というようなものばかりでした。
しかしそれでもそういった強い刺激を受け続けていたので、そこまでのコントラストがないピクサーやディズニーの優れたハイクオリティなアニメーションにはまったく集中できず、手っ取り早く刺激的なものしか見れないということに危機感すら感じました。
なによりも、YouTubeを一旦やめようと思ったきっかけは、カンシャクを抑えるために見せていたはずなのに、いつの間にか見せないとひどいカンシャクが起きるようになったからでした。
具体的な方法
私たちは、ある日突然、YouTubeを一切見せなくなりました。少しずつ減らそうとも思ってましたが、逆に事態を悪くするばかりでした。
「ごめんね、YouTubeが今壊れてしまったの、しばらく見れない」
当然その日は大暴れ、だと思ったが意外にも、「YouTubeこわれたの!」と納得してくれて、全然暴れも泣きもせず、無事に一日過ごしました。
その日から、私たち大人も、娘が起きてる時間帯は、まったくテレビをつけません。YouTubeのボタンがついているリモコンも見せません。携帯からもYouTubeを削除しました。YouTubeを思い出させるキッカケを封じることにしました(なんだかアル中にアルコールを見せない、ジャンキーには針を見せないみたいな感じになってますが…笑)
それでも、時々思い出したように、ベビーシャークの歌が聞きたいとか、オールドマクドナルドの歌を歌いたいとかと泣き出すのですが、幸いアレクサーや、Bluetoothスピーカーがあるので、そういう時はアレクサーに頼めば、大抵の童謡がプライム会員が利用できるAmazonミュージックに含まれています。
車の中でYouTubeがみたいと暴れた時は、自分の動画を見せています。スマホにある撮り溜めた娘の動画、「あの時あんなことしたよね、こんなもの一緒に見たね」と言いながら見れば、かなり間が持つし、コミュニケーションも捗ります。
Googleフォトーが有料になってしまいましたが、同じ動画をループ再生してくれるので、とても重宝しています。
今まで一番動画を見るときっかけになる時間は、娘が先に夕飯を済ませて、親のご飯の時でした。今はなるべく同時に食べれるように用意をするのと、ご飯の時間がズレる時は、「キッチンのおままごと」「デュプロ」「絵本」の三つの神器を娘の目の前に置き、それで15-20分ぐらいは持ってくれます。それでも途中で飽きてしまうので、両親の片方が相手をしています。
レストランでは、事前に説明して、どうしても大声出したり暴れたりしたら、帰らなければならないと約束をしていた。あとはみんなよくやってると思いますが、色鉛筆(色んな色が出る鉛筆)と、小さなスケッチブックを持って歩いていました。いまのところ、YouTubeがなくてもそれほど暴れたりもしていないので問題ないようにも思います。(もちろん親は最速で食べます😄)
YouTube断ちして2ヶ月
今年の5月なかばから始めたYouTube断ち。すでに2ヶ月立とうとしています。今から考えてみたらあれだけYouTubeを見せていたのが逆に嘘みたいに思えるくらいYouTubeクリーンになりました。
当然、禁ずれば逆に欲するのが人間なので、特にYouTubeを全面禁止にしているわけではありません。髪の毛を切るのに床屋さんで見せているのは全然オッケーにしてますし、お婆ちゃん家でもつけて見てます。家では見れないけど、別のところだったら見れる、という理解ができているようです。
そして思わぬ成果というか最大の成果ともいうべきですが、なんとカンシャクがほぼほぼなくなりました。YouTubeに対する欲望の火が鎮火されたようで、それがなくて苦痛ということもなくなったようです。前のように手に負えないほど暴れたり泣いたりすることがほぼ無くなったのです。
そして更に嬉しいこととしては、ピクサーやディズニーのアニメ(2D)も一緒に見れるようになりました。一緒にディズニーのアリエルを見て、前では考えられない1時間も集中して話を見れるようになりました。
前は2分ごとに次から次へと別の動画に切り替えてたので、とてもじゃないが5分ぐらいの動画でも集中が持たなかったし、イントロが刺激的じゃなければもう見ない、となっていました。
今はアニメを見るときも、1時間だけ見ようね、と事前に決めれば、いざ終了するときも、特段ぐずらず終わらせることができるようになりました。
Twitterで言ってみたら意外にもYouTube断ちしているお母様が多くいらして、皆さんが「かんしゃくが減った」と言ったような声があって、もし気になったら是非試してみてください。
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